ファクタリングとは借入ではない資金調達手段で、金融サービスの新常識として昨今認知度が上がっています。具体的にはお客様が有している売掛金を期日前に資金化するサービスです。
借入ではない為、決算書の「借入金」に計上する必要が無く、銀行等の金融機関が情報共有する信用情報機関に登録されないというメリットがあります。
ファクタリングのメリット
メリット 1
借入ではないため、決算書の借入金に計上する必要がない
ファクタリングは借入ではないため、決算書の見栄えが良くなり、銀行等の金融機関からの融資が受けやすくなります。
メリット 2
信用情報機関への登録がされない
借入の場合は、各金融機関が加盟する信用情報機関に、借入日や借入金額等が登録されますが、ファクタリングの場合は信用情報機関への登録がされないというメリットがあります。
メリット 3
早期資金化が可能
経営において入金サイトを早めることは重要なポイントになります。ファクタリングは2、3ヶ月先に入金予定の売掛金をすぐにできるため経営計画を立てやすくなります。
メリット 4
償還請求権がない(ノンリコース契約)
万が一売掛先の倒産に伴い売掛金の回収ができなくなってしまった場合のリスクはファクタリング会社が負担します。
※償還請求権がある(ウィズリコース)と、倒産に伴う売掛金未回収の補填はお客様の負担となります。
ファクタリングのデメリット
デメリット 1
継続利用に陥る可能性が高い
診療・調剤・介護報酬は1ヶ月分の売上を報酬支払機関(国保・社保)に請求することで請求の翌月に1ヶ月分まとめて報酬が入ってきます。これをファクタリングすると、いわゆる給料の前借りと同様の性格なので、一度始めると、翌月の報酬が無くなる(減少する)為、またファクタリングをせざるを得なくなります。
※上記デメリットを解消させた弊社独自のファクタリングが「終われるファクタリング」です
デメリット 2
手数料が高い場合がある
ファクタリングは融資における「利息制限法」のように上限を規制する法律がなく、民法の所謂「契約自由の原則」から手数料を自由に設定する事が可能となっています。つまり契約の中身を良く確認しないと高額な手数料を負担させられる場合もありますので注意が必要です。
※もちろん良心的な手数料のファクタリング会社もたくさんあります。
ファクタリングの種類について
ファクタリングには大きく分けると2種類に分けることができます。違いは債権譲渡を売掛先に通知するかしないかです。債権譲渡の通知をするのが「3者間ファクタリング」と呼ばれ、債権譲渡の通知をしないのが「2者間ファクタリング」です。
3者間ファクタリング | 2者間ファクタリング | |
---|---|---|
売掛先への債権譲渡の通知 | する | しない |
買取手数料 |
低い傾向(1%〜10%程度) 中には1%未満のところもあり |
高い傾向(15%~30%程度) |
審査通過率 | 高い傾向 | 低い傾向 |
資金調達額 | 多い傾向 | 少ない傾向 |
三者間ファクタリングの特徴
三者間ファクタリングは債権譲渡を売掛先に通知し、承諾を得ることで、売掛債権が直接売掛先からファクタリング会社へ入金されるのが特徴です。つまりリスクが低くなる為、手数料も低く抑えられます。
しかし売掛先に知られてしまうことで、この会社は資金繰りが悪化していると思われ通常の取引ができなくなる可能性があります。(診療・調剤・介護報酬ファクタリングの場合、売掛先は国保・社保なのでこの心配はありません。)
二者間ファクタリングの特徴
二者間ファクタリングは売掛先に知られたくない場合に、債権譲渡の通知をせずにファクタリングをする方法です。債権譲渡契約は結びますが、通知をしない為、取引先から売掛金の入金は通常通りお客様に入ります。大概の場合ファクタリング会社と集金の委託契約等を結び、お客様の元へ入金があったら、ファクタリング会社にその金額を振込みでお支払いただきます。ファクタリング会社からすると、お客様が売掛先からの入金をそのまま他のことに使ってしまった場合、入金されないというリスクを負う為、手数料が高く設定されます。